
工場や建設現場、物流拠点などの屋外通路で、雨よけ・日差し対策をしたい場合、「通路用仮設テント」を導入するのがおすすめです。しかし、どのような製品を選べばいいのか分からず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、通路用仮設テントについて詳しく解説します。導入時の注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
通路用仮設テントとは
そもそも通路用仮設テントとは、敷地内の通路に設置できる、テント型の設備のことです。通路シェルターのように、建物と建物のあいだの通路に、日よけ・雨よけ目的で設置されます。また、常設の建築物とは異なり、あくまで「仮設」の設備であることも特徴です。
通路の幅や形状に合わせて柔軟に設置しやすいため、工場や建設現場、物流拠点などはもちろん、医療施設やイベント会場などで幅広く活用されています。
通路用仮設テントの種類
一口に通路用仮設テントといっても、その種類は次の3つに細分化できます。
| 固定式通路テント | 支柱を地面に固定して設置するテント 安定性が高いため、「仮設」であるものの、長期間使用したい場合に適している |
| 伸縮式通路テント (ジャバラテント) | ジャバラ状のフレームが特徴の、伸縮可能なテント 開口部の長さに合わせて柔軟に設置できる 使わないときはコンパクトに畳んで収納することも可能 |
| 移動式通路テント | 柱の下部にキャスターが付いている、移動可能なテント 設置場所を自由に変更できる 伸縮機能とキャスターを兼ね備えた製品もある |
通路用仮設テントが活用される主な場所
ここからは、通路用仮設テントが活用されている場所や、それぞれの現場での使われ方について、もう少し詳しく見ていきましょう。
建設現場
建設現場では、資材の搬入・搬出経路、さらに作業員の移動通路で通路用仮設テントが活用されています。簡単に設置・撤去できる通路用仮設テントは、工事の進捗に応じて設置場所を変えたり、工期が終わったら撤去して別の現場へ移設したりできるため、短期間で環境が変化する建設現場との相性がいいのです。
工場・製造業
敷地内に複数の建物が点在する工場・製造現場では、雨の日に建物間を移動する際、人や資材・製品が濡れることが課題になる場合があります。恒久的な対策として通路シェルターを設置するのも選択肢の一つですが、基礎工事を伴うため、比較的コストがかかるのが難点です。そこで、より手軽に導入できる通路用仮設テントが工場・製造業では広く活用されています。
物流倉庫・配送センター
物流倉庫や配送センターでも、荷物を雨・直射日光から守るために通路用仮設テントが活用されています。とくに、安全性を確保したい場合には、壁のない構造の通路用仮設テントを選ぶといいでしょう。壁がなければ死角が生じづらく、フォークリフトやトラックが行きかう現場でも安心です。
イベント会場・公共施設
イベント会場や公共施設でも、来場者や利用者の動線を確保するために通路用仮設テントが活用されています。たとえば敷地内にいくつも建物があるような場合でも、経路に通路用仮設テントを設置すれば、天候を気にせず移動できるようになるでしょう。雨よけとしてはもちろん、日よけとしても役立つため、夏場の熱中症対策にもなりえます。
また、イベント期間だけ設置し、終了後は撤去できる手軽さも魅力といえるでしょう。
通路用仮設テントを導入するメリット
ここまで触れた点も含め、通路用仮設テントを導入することには多くのメリットがあります。とくに下記の点に魅力を感じる方は、ぜひ導入を検討してみてください。
雨風や紫外線対策になる
代表的なメリットとしては、雨風・紫外線対策が挙げられます。動線上に通路用仮設テントを設置すれば、雨天時でも濡れることはありません。また、紫外線をカットしてくれるテント生地や、遮熱機能のある生地を選べば、日焼け・熱中症対策にもなるでしょう。人はもちろん、資材・製品などを雨や日差しから守りたい場合は、ぜひ通路用仮設テントを導入してみてください。
安全性向上につながる
通路用仮設テントは、現場の安全性向上にも役立ちます。たとえば、動線に沿って通路用仮設テントを設置しておけば、雨が降っても路面が濡れたりぬかるんだりすることはありません。結果として、転倒・車両スリップのリスクを最小限に抑えられます。
これは建設現場や物流倉庫だけではなく、高齢者や体の不自由な方が利用する施設にとっても大きなメリットといえるでしょう。
作業効率を維持しやすい
雨で通路が濡れていると、足元に気を配りながら歩く必要があり、スムーズに移動できません。荷物を運ぶ際は、さらに慎重になる必要があり、作業ペースが落ちてしまうでしょう。
しかし通路用仮設テントがあれば、天候に左右されずに移動できます。雨によって作業を中止する必要もなくなるため、天候を理由に作業が滞ることに悩んでいる場合には、ぜひ通路用仮設テントを活用してみてください。
仮設のため柔軟に設置・移設できる
ここまで紹介したメリットは、常設の通路シェルターにも当てはまります。しかし、常設タイプの屋根は、簡単には移動・撤去できません。一方、通路用仮設テントなら、状況に応じて別の場所へ動かすことも可能ですし、不要になれば片づけられます。
そのため特定の期間だけ使いたい場合や、現場の状況によって動線が変わる場合こそ、通路用仮設テントを活用するのがおすすめなのです。
通路用仮設テントを選ぶ際のポイント
先述したとおり、通路用仮設テントにはいくつかの種類が存在します。それをふまえ、ここからは通路用仮設テントを選ぶ際のポイントについて見ていきましょう。
使用目的に合わせて選ぶ
まず確認したいのが、テントの使用目的です。たとえば、建物と建物をつなぐ「決まったルート」に長期間設置することが目的なら、安定性の高い固定式が向いています。一方、通路の位置が変わる場合や、使う期間・使わない期間がある場合は、キャスター付きの移動式や、伸縮できるジャバラ式を選ぶといいでしょう。
購入してから後悔しないためにも、使い方を具体的にイメージしたうえで製品を選ぶようにしてみてください。
必要なサイズを確認する
次に、必要な「間口」「長さ」「高さ」を確認します。とくに「間口」と「高さ」は盲点になりやすいため注意してください。たとえばフォークリフトなどが横切る可能性がある場合は、人が歩きやすいかどうかだけではなく、車両の通行に支障をきたさない高さの製品を選ばなければなりません。
また、間口が狭いと使い勝手が悪いため、人とすれ違えるだけの余裕があるか、台車で荷物を運ぶ際に狭くないかも確認してみてください。
生地性能を確認する
通路用仮設テントは、使われる生地によって性能が変わります。屋外で使う以上、防水性があることは前提として、追加で下記の点をチェックしてみてください。
- 耐候性能(長く使う予定なら、修繕費を抑えるために丈夫な生地を選ぶのがおすすめ)
- 遮熱性能(日差しによる温度上昇を抑える効果が期待できる)
- 防火性能(防火地域・準防火地域に設置する場合や、大勢の人が集まる場所で使用する際に重要)
設置・撤去のしやすさを確認する
見落としやすいポイントですが、設置・撤去のしやすさも確認しておきましょう。とくに、一定期間しか設置しないケースでは、たたんで動かすだけで設置場所を変えられる、伸縮機能とキャスターを兼ね備えた製品を選ぶのがおすすめです。あわせて、コンパクトに収納できるかどうかもチェックしてみてください。なお、すぐに片付けられる製品なら、台風などが来る前に撤去し、破損を防ぐこともできます。
通路用仮設テント導入時の注意点
それでは最後に、通路用仮設テント導入時の注意点を紹介します。各種注意点について自社内では判断できない場合は、購入前に業者へ相談してみてください。
設置場所の安全確認が必要
通路用仮設テントを設置する際は、その場所が安全かどうか必ず確認しましょう。そして、地盤がゆるい、強い風が吹くといった問題がある場合は、転倒・飛散を防ぐために、ペグやウェイトでしっかり固定するなど、一定の対策を取る必要があります。
また、思わぬ事故を防ぐためには、電線や障害物がないか、人や車両の通行を妨げないかといった視点でも、周囲の環境をチェックすることが大切です。
法令や施設ルールを確認する
設置後のトラブルを防ぐためには、法令や施設ルールを確認しておくことも重要です。とくに、屋根と柱・壁がある常設の通路用テントは「建築物」とみなされ、建築確認申請が必要になることがあるため注意してください。一方、移動式は建築物に該当しないケースが多く、建築確認申請が不要とされる可能性が高いですが、念のため行政・設置業者へ確認しておいたほうがいいでしょう。
また、各企業・各施設が、安全性の観点から独自に設けているルールに抵触しないかどうかも確認すると安心です。
長期利用では定期点検が必要
テントの生地は屋外で使い続けるうちに経年劣化し、防水性能なども少しずつ低下していきます。そのため長期間使う場合、定期的な点検が欠かせません。また、汚れが蓄積すると見た目が損なわれるだけではなく、耐候性・耐久性にも悪影響が生じるため、定期的にメンテナンスする必要もあります。長期利用を前提に通路用仮設テントを導入する場合は、点検・メンテナンス担当者まで決めておくといいでしょう。
まとめ
通路用仮設テントは、悪天候から人や荷物を守ったり、安全性を確保したりすることを目的に、建設現場や工場、倉庫、イベント会場・公共施設など、さまざまな場所で活用されています。常設の建築物と異なり、必要な期間だけ設置し、状況に応じて移設・撤去できる柔軟さも魅力といえるでしょう。
ただし、詳細な仕様は製品によって異なります。そのためサイズや生地性能、設置・撤去のしやすさなどもチェックしたうえで、使用目的に合う製品を選ぶことが大切です。当社は通路用仮設テントの導入についてご相談を承っておりますので、こちらのページからお気軽にお問い合わせください。
